レスターの団結力を象徴。
岡崎慎司が歌う「上を向いて歩こう」

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke  photo by Getty Images

 レスター・シティが、プレミアリーグの頂点に立った。

 5月2日に行なわれたチェルシー戦で、2位のトッテナム・ホットスパーが2−2のドローで終戦。勝ち点差が「7」になり、残り2試合で連勝しても追いつけないことから、首位レスターのリーグ制覇が自動的に決まった。

欧州挑戦5年半でプレミアリーグの頂点を掴み取った岡崎慎司欧州挑戦5年半でプレミアリーグの頂点を掴み取った岡崎慎司 優勝決定後、『BBCラジオ5』に出演した男性サポーターは感極まりながら、「生まれてから、ずっとレスターサポーター。こんな瞬間が来るなんて......信じられない。あぁ、人生最高の一瞬だ! しかも、こんな劇的な展開で優勝が決まるなんて」とまくしたてた。本拠地キングパワースタジアムには、いても立ってもいられないサポーターが集結。黒山の人だかりのなかに青色のフラッグが揺れ、優勝を祝うクルマのクラクションが深夜まで鳴り響いた。

 もちろん、チェルシー対トッテナムの試合展開に一喜一憂したのは、選手たちも一緒だ。世紀の一瞬を見届けようと、選手一行はFWジェイミー・バーディー宅に集合。岡崎慎司も食い入るように戦況を見つめた。「(チェルシーの同点ゴールとなる)2点目が入ったときのボルテージが一番ヤバかった。『えー! そんなー!?』みたいな」(岡崎)。トッテナムがチェルシーと引き分け、レスターの優勝が決まると、選手たちは一斉に歓喜の雄叫びを上げた。

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