池江璃花子の2021年初戦。心の奥で炎を燃やし続け「全力で楽しむ」 (4ページ目)
そして、体力作りのための練習ほど、面白くないものはない。すぐに結果に結びつくわけでもなく、成果が目に見えてわかるものでもない。体力作りという基礎を構築するためには、地味で辛く厳しい練習を、来る日も来る日もこなさなければならない。そんな地味な練習だからこそ、心が折れないように全力で楽しむことが大事なのである。
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それを池江は感覚で理解しているのだろう。だから、「全力で水泳を楽しんで、頑張るだけ」という言葉が口をついて出たのだ。
インカレ後、じっくりと力をため込むために、池江はレースには出場せず、トレーニングに勤しむ日々をすごしている。さなぎが蝶となって美しく飛び立つために、力を蓄えるように――。
1月23日。Kosuke Kitajima Cup2021の2日目、女子100m自由形で復帰3戦目を迎える。
ここでの過度な期待は禁物だが、それでも、池江という選手はなぜか期待してしまう。間違いなく、8月の復帰戦よりも、10月のインカレよりも、はるかに成長した姿を見せてくれるはずだ。
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