イケメンスイマーの中身は超骨太。中村克「東京で歴史を変えてやる」 (5ページ目)

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei
  • photo by AFLO


「結果的に10番目で決勝には行けなかったんですが、ケガの影響でストロークの精度が悪かったなかでは上出来だったのかなと。(4×100mの)メドレーリレーでは過去最速のラップもマークしましたし、完璧な状態になればとんでもない記録が出ると確信しました」

 五輪イヤーの今年、そのケガも癒えて、状態はますます上がっていたという。

「今年に入っていよいよとなった時に、身体の動きが一気に変わったんです。不安定だった連動もよくなって、ぐんぐん調子が上がっていました」

 ところがそんな折、東京五輪の延期が決定する。

 その報を聞いた時は、多少のショックもあったという。だが、中村はすぐに気持ちを切り替えて、これからの1年をどう過ごすかにベクトルを向けている。

 自粛期間中は当然、水に入ることができず、筋トレを中心に調整を続けた。空いている時間は映画を見たり、ゲームをしたりと、トレーニング中心の日々だったこれまでにできなかったことを楽しむ余裕もある。

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