2020.05.29

瀬戸大也が初五輪で知った金の重み
「大舞台で力を出し切った人が獲るもの」

  • 折山淑美●文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by Insidefoto/AFLO

 だが、12月にアメリカで400m個人メドレーの短水路世界記録を樹立すると、1月のFINAチャンピオンズスイムシリーズ北京大会では、200mバタフライで松田丈志の持つ日本記録を更新する1分52秒53を出し、200m個人メドレーでも萩野の日本記録に0秒48まで迫る1分55秒55の自己ベストをマークした。

 翌週のKOUSUKE KITAJIMA CUPでは400m個人メドレーで、リオで萩野が出した日本記録にあと0秒04まで迫る4分06秒09を記録した。

 4分05秒90のベストを持つカリシュに対しても自信を持って、「短水路の自己ベストを長水路に換算すると、今の自分には400m個人メドレーで、4分4秒台を出せる実力が備わっていると思います」と言えるまでになった。

 東京五輪が1年延期になった今、瀬戸大也の課題は昨年から一気に上げてきた勢いの維持だ。それをクリアできるのならば、リオで口にした、「世界記録での勝負を目指す」という言葉を実現できる可能性もまた、大きくなるだろう。

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