飛込界の至宝は13歳。「玉井陸斗は次元が違う」と元五輪選手も絶賛 (4ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 木鋪虎雄●写真 photo by Kishiku Torao、AFLO


 今の彼にとっては経験を積むことが一番大事。今後の大会で、東京五輪出場を果たすことが最もうれしいことですが、彼にとって初の世界との戦いになるワールドカップを、大きな糧にしてもらいたいと思います」

 元オリンピアンである中川さんは終始、少年とも言える13歳の選手を一人のアスリートと捉え、その才能を高く評価していた。日本飛込界の宝である玉井陸斗が、6月開催予定のワールドカップ、そしてその先にある東京五輪に向けてどんな成長曲線を描いていくのか、今から楽しみだ。

Profile
玉井陸斗
たまい・りくと 2006年9月11日生まれ、兵庫県出身。6歳より飛込を始め、中学生になった19年4月の日本室内選手権に初出場。高飛込474.25点で2位に大差をつけ、史上最年少(12歳7カ月)で優勝した。同年9月の日本選手権にも出場し、こちらも史上最年少(13歳0カ月)で優勝を果たした

中川真依
なかがわ・まい 1987年生まれ、石川県出身。小学1年より飛込を始め、中学3年で世界ジュニア選手権に出場。高校2年から日本選手権で連覇を達成する。08年北京五輪、12年ロンドン五輪出場を果たす。16年に現役を引退した

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