萩野公介がモヤモヤを解消し復活。今後について「わくわく感がある」 (3ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 二宮渉●写真 photo by Ninomiya Wataru

 今まではツラさやキツさで、自分の周りにモヤがかかったような状態で、見えるべきものが見えなくなっていたと言い、今はそれが見えてきている。

「モヤが晴れてみたら『こんなに近くにあったじゃないか』と気づけた。たぶん今日泳いだことで、明日はもっと速く泳げると思うし、明後日はさらに速く泳げると思う」

 今後の目標についてはこう話す。

「これからは個人メドレーを中心に、しっかり得意種目を選んでレースに出ていくつもりです。まずはレースだけではなく、練習もしっかりしなくてはいけないと思いますね。そういう中でも足りないものはいっぱいあると思いますが、それも楽しみつつできれば。できないことをできるようにする、ワクワク感が待っているなという感じです」

 2種目目に挑戦した200m自由形では予選敗退という結果になったが、前向きな気持ちに変化はない。

 これから始める自身との戦いに、前向きな期待感を持って臨んでいく萩野は、ここから東京五輪へ向けて再スタートを切った。

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