200m個人メドレー優勝。瀬戸大也が効果を実感した「本当に嫌な練習」 (3ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 二宮渉●写真 photo by Ninomiya Wataru

「本当は55秒台を狙っていたけど、一歩及ばなかったのは残念ですね。55秒台が出ていれば120点満点だったけど、今回は100点。でも、これからステップアップして、来年の東京五輪で55秒台を出せれば、メダルが見えてくる。今の記録では東京の金はないだろうから、次はそれを目指したい。

 今回のメインは最終日の400mですが、200mで前半から積極的にいきながらも、最後に耐え抜いてスパートをかけられたことは、400mへ向けて自信になる。今回はチャンスだと思うので、400mはしっかり狙って勝ちにいきたい。今回は耐乳酸トレーニングの効果を実感できた。あと1年間、本当に嫌なその練習を淡々と続けていけば、東京五輪でもいい結果がついてくるんじゃないかというのが見えた試合でした」

 瀬戸が400m個人メドレーでも前半から攻めのレースをして後半を耐え抜き、萩野の4分06秒05や、カリシュの4分05秒90に迫れば、最高の結果につながる。ブレずに攻めた瀬戸は、気持ちを切り替えて最終日に臨む。

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