塩浦慎理がコンパクトな身体で日本新。入院→泳ぎの見直しが功を奏す (4ページ目)

  • 松田丈志●文 text by Matsuda Takeshi
  • photo by Kyodo News

 塩浦はレース後、「今は夏に向けてのトレーニングが楽しみと思えている。こんな気持ちになるのは初めてだ」と語ってくれた。

 入院したことで生まれたニュー塩浦だか、入院したため日本選手権までの準備期間が短くなったのも事実だ。7月の世界選手権までの期間で、今回の50mの勢いを100mまで伸ばして、個人種目そしてリレー種目でも日本代表チームに貢献してほしい。

 今大会で代表権を獲得した選手たちは、すぐに代表合宿に入り、選ばれなかった選手は、追加選考の大会であるジャパンオープン(東京辰巳国際水泳場、5月30日〜6月2日)に向けてもう一度強化して行くことになる。

 平井ヘッドコーチはジャパンオープンに向けて、「今回内定した代表チームも含めて、他の選手の頑張りを自分の力に変え、応援できるような雰囲気をつくっていきたい」と語ってくれた。

 今回は自分のベストパフォーマンスに届かない選手が多かったが、ジャパンオープンでは一人でも多くの選手が自身の最高のパフォーマンスをして、世界選手権に出場できるようになることを願っている。

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