ビビらない魂が不発の瀬戸大也。
それでも低調続きの日本選手権を救う

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 二宮渉●写真 photo by Ninomiya Wataru

 6日の200m個人メドレー決勝は、萩野と競り合って1分56秒85で負けた昨年の日本選手権を上回る24秒82で最初の50mを入ると、100m通過も54秒34で入る積極的なレースをした。

 そして、その後も後続を引き離して2位に1秒97差をつけ、公約通りに15年の日本選手権で出した自己記録を0秒13更新する1分56秒69で泳いで、200mバタフライに続いて派遣Ⅰを突破して代表を内定させた。

 それでも世界を見据える瀬戸はこう話す。

「もっと前半からいかないと世界では勝負できない。これからは、後半がきつくなることを恐れずに前半から攻めて記録を伸ばしていきたい」

 萩野と池江が不在の大会で、日本チームの主柱になるべき泳ぎを見せた。

4 / 4

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る