美女スイマー大橋悠依、メドレーで世界に勝つため自由形にも参戦 (3ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 二宮渉●写真 photo by Ninomiya Wataru

 平井伯昌コーチは200m個人メドレーのあと、大橋の泳ぎをこう分析した。

「大会前から自己記録を更新したいと話していましたが、2分09秒96(2017年日本選手権)の次に2分07秒91(2017年世界選手権)で泳いでしまっていたから、2分08秒台では泳いでいないんです。だから、今回の2分08秒台で泳いだことは意味があるし、去年の4月の時点より前に進んでいるなと思う。100点ではないかもしれないけど、本当にがんばったうれしい結果だと思う。今回の日本選手権は6日間開催で例年より長いので、しっかり集中して、400mでは自己記録を更新してもらいたいなと思います」

 1日空けて、大会最終日の8日には400m個人メドレーの予選と決勝が残っているが、夏に行なわれるパンパシフィック選手権とアジア大会へ向けてはこう意気込む。

「一番意識するのは、カナダのシドニー・ピックレム選手です。世界選手権の個人メドレー200mで彼女は失格だったので私が勝っているけど、400mでは1秒半以上の差をつけられるボロ負けだったので。それに、200mで3位になっていたマディシン・コックス選手(アメリカ)やキム・セヨン選手(韓国)もいるので、そのあたりの選手に自分もタイムを出しているぞというのをアピールしていきたいです」

 個人メドレー200m、400mともに圧倒的な強さを持つカティンカ・ホッスー(ハンガリー)もいるが、今季はヨーロッパ勢と戦うチャンスはない。

 今年は大橋にとって、東京五輪に向けて足元を固めるシーズンでもある。まずは、パンパシとアジア大会2種目制覇が今季最大の目標であり、その準備が整いつつある。

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