2018.04.06

超人スイマーか? 「泳ぐたびに新記録」の
池江璃花子が世界に急接近!

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 二宮渉●写真 photo by Ninomiya Wataru

「リオ(五輪)は12レースに出ましたが、今回はそれより1レース多い試合でした。タフな大会だったかとも聞かれるけど、実際はそうでもなかったのではないかと思っていて……。

 例えば、すべての種目で決勝に残るとか、自己ベストを出すとかいうレースをたくさんすればタフだと言えるし、達成感もすごく残ると思う。タフなレースをこなしていても記録をどんどん伸ばして複数の種目で優勝できるサラ・ショーストレム選手(スウェーデン)のような、本当にタフで強い選手を見習って頑張りたいと思います」

 世界の舞台で、「来年は同じ思いをしたくない」という気持ちが生まれたからこそ、苦手意識のあった高地合宿や筋力アップなどに取り組んだ。その成果が今年、これまでより大きな泳ぎとなって現れた。準決勝も決勝も、前半からの力みのない大きな泳ぎは、終盤まで変わらなくなっている。

「元々キックに苦手意識はありますが、バタフライはきつくなると足を打たないと進まないので、とにかくきつくなったら足を打つという意識でやっている。そういう努力もタイムを上げていると思うし、得意ではなかった長い距離の練習も楽しくやれるようになったことが、後半の泳ぎにも出ていると感じています。

 それに、前半の泳ぎも今までは自分の50mのベストから1秒半とか2秒近く遅れるタイムで入ることが多かったんですが、男子のバタフライの選手に聞いたらベストのプラス0秒5で入っていると言われたので、自分もそのくらいでいかなければいけないんだと思うようになり、ここまで強化できたのかなと思います」