泳ぎは大健闘も...。「世界の大砲2発」に沈んだ日本のメドレーリレー (6ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by Fujita Takao

 しかし、メダルにはあと一歩届かない4位だった。小関が「目標タイムは出せたけれど、ピーティの泳ぎに8割以上は惑わされた」というように、イギリスはアダム・ピーティが56秒91のスーパーラップで2位に盛り返した。最後の自由形では、予選を泳いだ選手から代わって出てきたロシアのウラジミール・モロゾフが46秒69で泳ぎ、日本を逆転して3位に滑り込んだ。まさに、世界の"大砲2発"に日本のメダルが奪われてしまった形だ。

 うまく流れに乗れていれば、このような紙一重の場面で勝利の女神が微笑みかけてくれるということは、よくある。しかし、今大会の日本は、最後の最後で波に乗り損ねてしまう締めくくりとなった。2020年に向けて、世界のスイマーが力をつけてくる。日本競泳陣は、実力とともに流れも味方につけなければ、金メダルは見えてこないだろう。

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