池江璃花子、世界水泳でメダルゼロ。どこまでタフになれるか (5ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by Fujita Takao

「去年のリオ五輪は12レースに出て、今回はそれよりも1レース多い大会でした。それがタフだったかと言えば、そうではなかったと思います。すべての種目で決勝に進むとか、自己ベストを出せれば、タフさや達成感を得られるのだと思います。サラ・ショーストロム選手は本当にたくさんの種目に出て、世界記録を出したりメダルを獲ったりしているのに、それと比べると私はタフでもないし結果も出していない。そういう強い選手を見習って、これから頑張りたいと思いました」

 池江自身、今年はリオ五輪の年のような強化ができてシーズンに臨めたわけではなかった。そんな状況だったからこそ、「これからの最初の課題は、自分が満足するような練習をしっかりやること」と話す。

 池江の言葉からも、悔しい結果が多かったこの世界選手権は "上を見る目"を育てる大会になったと言えるだろう。ここからのさらなる成長が楽しみだ。

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