萩野公介は無念の銀。
日本勢は400mで「カリシュの壁」を崩せるか

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by Fujita Takao

 この200mの結果を受け、瀬戸が3連覇を狙い、萩野も初優勝を目指す大会最終日の400m個人メドレーをみれば、平泳ぎという強力な武器を持つカリシュが優位に立ったといえるだろう。瀬戸は「今は絶対にチェイスが一番だと思うから、絶対に彼より速いラップで前半を入らなければいけないと思います。ただ、これまでだったら前半で5m差をつければ大丈夫だと思えていたのを、今回はもっとつけなければいけない。そこは厳しいかもしれないけど、泳ぎとしてはリオ五輪の予選の時のような、楽に速くいける泳ぎを出せるように、空回りしないで頑張りたいと思います」と決意を新たにした。

 これに対して萩野は、「もう体が散り散りになるくらいまで泳ぐだけです。もしそうなってプールに浮いていたら拾ってください」と冗談を交えて話す。

 この悔しい結果を受け、中2日でふたりが気持ちをどう立て直してくるのか。瀬戸と萩野が頂点を目指す男子400m個人メドレーの結果は、そこにかかっている。

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