4位も納得。アメリカ単身生活で
入江陵介の「復活計画」が順調に進む

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by Fujita Takao

 今回の決勝は準決勝より0秒01タイムを落としたとはいえ、4月の日本選手権より0秒43速くなっている。それを考えれば、日本選手権は1分57秒06だった200mも、まだまだ伸ばせる可能性を秘めているということだ。実際に、7月1日からのフレンチオープンでは1分55秒86を出している。

「200mも1分54秒中盤までいけば世界ランキングも4位に上がるので、けっこう面白い戦いができると思います」と話す入江は、「今日出せなかった52秒台も、最終日のメドレーリレーでは絶対に出します」と力強く宣言した。

「東京五輪を見据えてやると決めたので、1年ごとに結果を残すというより、着実にステップアップしていきたいという気持ちが強い。その点では今回の100mも、53秒42だった昨年のリオよりいいので。まだ自己ベスト(高速水着で出した52秒24)には遠いけど、着実に一歩は踏み出せているから、そこは後ろを向かずにやりたいと思います」

 これまで幾多の涙を流してきた入江。きっぱりと言い切るその表情からは、前に向かって進もうとする強い決意を感じた。

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