8位通過から銀メダル。平井コーチは「あれが大橋悠依なんですよ!」 (3ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 新華社/アフロ●写真

 予選と準決勝でため続けた力を一気に爆発させ、したたかとまで言えるような戦略的な戦いぶりを見せてくれた。

「昨日よりも今日のアップの方が状態がよかったので、平井先生からは『しっかり体は動いているから、とにかく思い切って行きなさい』と言われて。8レーンだったので周りも見ずに泳いでいたから、最後のフリーになった時もどんな位置にいるか全然わからなかったけど、泳いでいる感覚としては『多分速いな』と感じていたので、『もしかしたらメダルを獲れるかもしれない』というのが頭に浮かんで最後は腕が千切れるくらい必死に回しました」

 こう笑顔で話す雰囲気はいつもと変わらず穏やかだった。

 それでも、自身のタイム予想では2分8秒台にいけるかなくらいだったといい、2位という結果以上に2分7秒台の記録に驚いたという。

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