80年ぶりの入賞。飛込み・板橋美波は
東京五輪でヒロインになれるか

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by JMPA

初出場のリオ五輪での舞台で80年ぶりとなる入賞を果たした板橋美波初出場のリオ五輪での舞台で80年ぶりとなる入賞を果たした板橋美波 リオデジャネイロ五輪女子高飛込み決勝で、16歳で初出場の板橋美波(いたはし みなみ)が8位入賞を果たした。女子の高飛込みとしては80年ぶりの快挙だった。

 予選と準決勝はまったく緊張しなかったという板橋が、「決勝になったらメッチャ緊張してしまって......。でも、もう『最後だからやっちゃえ!』みたいなノリでいきました」と大きな声で笑いながら振り返った。

 彼女は、世界の女子で唯一"前宙返り4回半抱え型"という難易率3.7の大技を持ち、その武器で一躍メダル候補と期待されていた。そんな彼女をリオで見た時に感じたのは、これまでと一変して明るくなっていたことだった。以前は笑顔もまれだったが、今は話していても終始笑みがこぼれる。馬淵崇英(まぶち すうえい)コーチも「明るくなったでしょう。変わりましたよ」と言って目を細める。

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