【水泳】北島康介ついに復活か。リオ出場に向けて好成績連発!

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 藤田孝夫●写真 photo by Fujita Takao

 そんな泳ぎの良さを再確認できたのは、翌日の200mだった。決勝では全盛期を思い出させるような、大きく伸びのある泳ぎをした。ストローク数は最初の50mと100mまでが14で150mまでは15。ラスト25mは少し急いで18と増えたが、大きな泳ぎで2位以下との差をジワジワ広げると、最後は立石諒(ミキハウス)に1秒16差をつける2分13秒08で優勝した。

「今日は水の抵抗を少なくするために、きちんと伸びる泳ぎをしていこうと考えて、1ストロークを泳ぎました。今回の13秒で派遣記録(2分09秒54)切りも見えてきたと思う。ただ、200mは層が厚くて派遣記録を切ってくる選手がたくさん出ると思うから、リオ五輪に出るためにまずは、100mできちんと派遣突破のレベルに持っていく必要がある」

 こう話す北島は、今の泳ぎの良さを「まだまだだけどうまく泳ぎのタイミングが合ったし、うまく体を使えたというのもありますね。上半身の移動と蹴ったあとの体の形も、この時期にしてはいいポジションを保てていたと思う」と話す。

「調子が最悪だった」という10月末のワールドカップを経て、この時期で泳ぎがまとまってきたというのは、北島にとって大きなプラス材料だ。この泳ぎをベースに、11月27日からのスペイン・シェラネバダでの高地合宿に臨めるからだ。

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