悔しさをバネに世界へ。16歳スイマーがアジアパラで流した涙 (3ページ目)

  • 荒木美晴●取材・文 text by Araki Miharu
  • 吉村もと●写真 photo by Yoshimura Moto

 現在は、ロンドンパラリンピックで水泳のヘッドコーチを務めた峰村文世氏が、2013年に結成した、障害者の水泳チーム「峰村パラスイムスクワッド」で練習を重ね、リオや東京を目指している。

 そんな池が、「刺激を受けている」と話すのが、一ノ瀬メイ(京都市立紫野高/17歳)、森下友紀(昭和学院高/18歳)、鎌田美希(奈良県立高田高/17歳)ら同世代の女子選手たちだ。今大会、一ノ瀬は200m個人メドレーで銀、50m自由形で銅メダルを獲得。森下は200m個人メドレーで、また鎌田は400m自由形でそれぞれ3位に入るなど、結果を残している。障害のクラスが違うため池が彼女たちと同じレースに出場して競うことはないが、互いを支える存在として切磋琢磨していくつもりだ。

 21日は、400m自由形と200m個人メドレーに出場予定の池。「自分の泳ぎ」を追求するため、気持ちを切り替え、再びスタート台に立つ。

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