【水泳】バタフライ金の瀬戸大也「常に萩野公介と優勝争いを」

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 中村博之●写真 photo by Nakamura Hiroyuki

 12年世界短水路400m個人メドレーと13年世界選手権の400m個人メドレーに次ぐ、強豪が集まる国際大会で、瀬戸にとっては3度目の金メダル。それについても「今回の200mバタフライは狙って獲った金メダルなので、そのあたりは去年までと違いますね。その意味では本当に良かったと思うし、少しは勝負強さも出せたのかなと思います」と自己評価する。

 だが瀬戸の気持ちの中には、自己ベスト(1分54秒70)は日本記録(1分52秒97/松田丈志)や世界記録(1分51秒51/マイケル・フェルプス)に比べたらまだまだだという思いもある。

「これからはそんな記録に近いタイムで泳いでいきたいし、200mバタフライでも周りの選手より1段階や2段階上にいきたい。200mバタフライも自分の種目として取り入れて、世界で戦っていきたいと思う」と語った。

 当然、瀬戸の200mバタフライでの優勝は、萩野と同じような多種目での世界挑戦の第一歩となるものだ。

 それについて瀬戸は「最終的には、公介と個人メドレーで世界記録の争いをするのを目標にしてやっているので。だからこれからはふたりでいろんな種目に出て、世界でメダルを獲れるようになって、最後に個人メドレーではすごいタイムで優勝争いができるように頑張りたいですね」と目標を語る。

 彼にとってのその大きな一歩が、今回の200mバタフライでの優勝だった。この勝利は萩野にも大きな刺激になったはずだ。

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