2021.12.31

箱根駅伝区間エントリーから読み解く各校の狙いは? 駒澤大、青学大の2強と優勝争いに絡みそうな4校の戦略をチェック

  • 折山淑美●文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by Kyodo News

【青学大は山、創価大は往路から主力】

 それに対して青学大は、5区に1万mチーム3位の28分27秒72を持つ若林宏樹(1年)をエントリー。ここに1年生を持ってこられるのは原晋監督の自信の表れかもしれない。6区は前回区間3位の髙橋勇輝(4年)がいるだけに、山の5区と6区で勝負をかけようと考えているのか。

 1区は今季1万mで28分42秒17の自己新を出しながらも、出雲と全日本はエントリーされなかった湯原慶吾(4年)をエントリーしているが、当日変更で驚くような起用もあり得る。2区の近藤幸太郎(3年)も全日本の7区で駒澤大の田澤と8秒差の区間2位になった走りを再現できれば、区間エントリーでは控えに回っているものの4区には前回区間4位の佐藤一世(2年)もいる。

 復路も7区以降はハーフマラソン1時間2分台を持つ選手をエントリーでは並べたが、補欠には復調してきた岸本大紀(3年)や、前回9区で区間2位の飯田貴之(4年)や、出雲の6区で区間3位だった横田俊吾(3年)に加え、1年生ながら11月の世田谷ハーフマラソンを1時間2分38秒で制した田中悠登もいる贅沢な布陣。飯田は当日変更での5区の可能性もあるが、6区と合わせて優位に立てば、総合優勝の可能性も高くなる。

 前回は総合2位という結果を残した創価大は、2区に前回区間6位のフィリップ・ムルワ(3年)をエントリーし、4区は前回区間2位の嶋津雄大(4年)、5区も区間2位の三上雄太(4年)と経験者を並べてきた。当日変更で入ってきそうなのはケガから復帰してきた葛西潤(3年)の1区と、10区のハーフマラソン1時間3分01秒を持つ緒方貴典(3年)あたりだろう。

 往路は「つなぎのイメージ」という3区以外は主力を並べてきたが、ムルワは1万mのベストを27分35秒29に伸ばしていて、嶋津も創価大日本人記録の28分14秒23と昨年よりパワーアップしている。

 また、三上も自己記録を29分03秒20に上げて走力アップには自信を持っているだけに、前回以上の走りも期待でき、1区の滑り出し次第では往路優勝も狙える状況。駒澤大や青学大のように復路で逆転するまでの戦力はないが、往路がうまく流れれば復路でも粘りを見せられるはずだ。