2021.12.25

箱根駅伝の往路優勝もありえる充実の創価大。薄底シューズの練習に成果、復路も人材はいる

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by SportsPressJP/AFLO

【28分ぎりが大きな自信に】

 日本人エースの嶋津は、「新チームになった時に28分台10人以上という目標がありました。10番目の三上は29分03秒でしたが、非公認では28分35秒を出しているのでチームとしてはちゃんと10人揃って、自信を持って箱根に向かえます」と明るい表情を見せる。

 そして、三上もうれしそうにこう話す。

「以前は『目標は3位以内』だったのですが、(今は)各自の記録も出て地に足がついたという感じです。ようやく自信を持って『3位以内を狙います』と言える感じになりました」

 その創価大の強みは、山の区間で卒業生がいないため、前回の経験者が揃っていることだ。榎木監督は「他大学もレベルを上げてくるだろうから安心はできない」と警戒するが、前回5区で区間2位の三上は11月の激坂最速王決定戦で5位になり、手ごたえを感じている。

「夏以降状態を落としてしまったので、あまりガツガツいかず、体を慣らす気持ちで走りました。それでも優勝した去年とは20秒差なので、今の状態から考えれば上出来。去年は調子がよく、いい流れのなかでのレースでそんなにきつさは感じなかったですが、今年はきついなかでも粘って走れたので、この1年間でしっかり足づくりができているのかなと感じました」

 また、前回は6区で区間7位ながら58分49秒で走っている濱野将基(3年)は、「前回はつなぎの6区という感覚で走ったのですが、今回はしっかり稼ぐ勝負の区間にしなければいけない。最低でも58分20秒は切って、区間5位以内で走りたいです」と意欲を持つ。

 そして、その条件のひとつにあげていた1万m28分台突入も、11月28日に28分37秒06を出したことでクリアしている。さらに2区には、榎木監督が「今回は1時間6分0秒前後で走れる力はつけている」と評価するムルワがいる。前回終盤で東京国際大のイェゴン・ヴィンセント(3年)に突き放されたのが悔しく、休みの日にも寮の前で坂道ダッシュを繰り返し、最後の上りの克服に意欲的だったうえ、1万mも大幅な自己記録更新をして臨める。