2021.12.25

箱根駅伝の往路優勝もありえる充実の創価大。薄底シューズの練習に成果、復路も人材はいる

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by SportsPressJP/AFLO

【薄底シューズの練習成果】

 その夏合宿で目立ったのは、多くの選手がポイント練習で厚底シューズを履かなかったことだ。元々榎木監督は、足づくりのためには厚底ではなく薄底のシューズを使用したほうがいいと選手たちに話していた。前々回と前回の箱根で結果を出した卒業生の米満怜(現コニカミノルタ)や福田悠一などがいた頃の夏合宿でも、薄底で走っていたのを見たことがある。三上は「みんな極力厚底を履かないようにしていましたし、去年より質の高い練習をこなしました」と話す。

 初出場だった10月の出雲駅伝は、選手たちも他大学の選手に名前負けする面もあって7位に終わったが、その後は夏からの練習の成果が徐々に出てきた。

 11月14日の世田谷ハーフマラソン大会では、前回の箱根でエントリーされながらも走れなかった悔しさをバネに、「今年はロードで結果を出す」と臨んだ副主将の緒方貴典(3年)が1時間03分01秒で4位になり、初めてハーフを走った石井大揮(2年)も1時間03分58秒で走った。このほか3名が1時間4分台の自己新記録を出す結果を残した。

 さらに20日の早稲田大競技会では前半から積極的に走った嶋津雄大(4年)が狙いどおりに創価大の日本人記録を更新する28分14秒23を出して1位になり、27日の八王子ロングディスタンスではフィリップ・ムルワ(3年)が自己記録を15秒以上更新する27分35秒29を出した。そして、翌28日の東海大競技会では7名が新たに28分台に突入したほか、29分20秒台以内の自己新も5名と、一気に勢いづいてきた。