「駅伝に詳しすぎるアイドル」NGT48西村菜那子が箱根で激推しするのは順天堂大。駒澤大と青学大など有力校の注目選手は? (2ページ目)

  • 酒井政人●文 text by Sakai Masato
  • 村上庄吾●撮影 photo by Murakami Shogo

【駒大と青学大のチーム力は?】

 西村さんの予想では、復路で順大を追いかける形になる駒澤大と青学大はどうなのか。両校はエントリー上位10人の10000m平均タイムでも駒澤大が1位(28分24秒65)、青学大が2位(28分29秒40)につけるなど、総合力では他校を圧倒している。

 駒澤大は出雲駅伝で5位に沈んだが、10000mで日本人学生歴代3位の27分41秒68を持つ鈴木芽吹(2年)の戦線離脱(9月に右大腿部を疲労骨折)が大きかった。鈴木は全日本も欠場したが、箱根駅伝は無事に登録されている。

 そして全日本7区でトップを奪ったエース田澤廉(3年)は、12月4日の日体大長距離競技会10000mで日本人学生最高の27分23秒44(日本歴代2位)をマーク。"花の2区"でも快走が期待されている。

「田澤選手は前回2区で区間7位でしたけど、今回はキャプテンの責任もあるので大活躍してくれると思います。往路の順位は鈴木選手の状態次第になるでしょうね。往路で他校に先行されても、選手層が厚いので8区あたりで追いつくと予想しています。

 復路は全日本のアンカー勝負を制した花尾恭輔選手(2年)が強さを発揮するんじゃないでしょうか。出雲と全日本で4年生が欠けてしまったなかでエントリーされた、前回8区(区間4位)の佃康平選手は、最後の箱根で"最上級生の意地"を見せてくれると思っています」

 全日本で駒澤大と8秒差の大接戦を演じた青学大は、出雲駅伝も準優勝。今季5000mと10000mで青学大記録を樹立した近藤幸太郎(3年)が駅伝でも大活躍している。出雲は1区で区間賞を獲得すると、全日本は7区で区間2位。駒澤大のエース田澤に食らいつき、18秒差と踏ん張った。

 さらに、前々回で2区を日本人1年生最高の1時間7分03秒で突っ走った岸本大紀(3年)が復活。全日本は3区で日本人トップ(区間3位)と好走した。山にも強力な経験者がおり、不安材料は非常に少ない。何よりエントリーした16人全員が10000m28分台という選手層の厚さが武器になる。

「青学大は、11月24日のMARCH対抗戦を欠場した岸本選手と佐藤一世選手(2年)の状態が気になりますね。でも、6区には前回区間3位の高橋勇輝選手(4年)がいますし、選手層が厚いので復路勝負できるのではないでしょうか。高橋選手は私と同じ長野出身なので個人的にも応援しています(笑)」

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