出雲駅伝で打倒・駒澤大に燃える3大学。隙のない王者を倒すための勝ちパターンは? (3ページ目)

  • 酒井政人●文 text by Sakai Masato
  • photo by MATSUO.K/AFLO SPORT

 東京国際大はヴィンセント以外も戦力が充実している。丹所健(3年)が日本インカレ5000mで3位に入るなど日本人エースに成長。山谷昌也(3年)は10000m28分29秒36のタイムを持っている。他に佐藤榛紀、白井勇佑というルーキーを含めて5000m13分台を4人登録。つなぎ区間でも駒澤大に大きく引き離されることはないだろう。ヴィンセントが3区に入った場合、東京国際大がトップに立つ可能性が高く、最終6区の起用なら大逆転のドラマを生むかもしれない。

 その他にも、日本インカレの長距離種目(1500m、5000m、10000m、3000m障害)で5人の入賞者を出した順天堂大は、地元・島根県出身の三浦龍司(2年)が1区に入ることが有力視されている。その場合、東京五輪3000m障害で7位入賞を果たしたスピードで強烈なスタートダッシュを披露するだろう。また、正月の箱根駅伝で準優勝に大躍進した創価大は、日本インカレ10000m2位のフィリップ・ムルワ(3年)、同6位(日本人2位)の嶋津雄大(4年)のWエースが強力。初出場となる出雲でどんなインパクトを残すのか。 

 神在月の出雲から始まる学生ランナーたちの熱いドラマが、間もなく幕を開ける。

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