2021.09.09

箱根駅伝出場は? 立教大・上野裕一郎監督「キロ3分でハーフを走るんだっていう強い気持ちにならないと出られない」

  • 佐藤俊●文・写真 text & photo by Sato Shun

 立教には、昨年同様に全国の強豪校から将来性のある1年生が入学してきた。ただ、レースなどを見ていると、もうひとつ結果が出ていない。箱根予選会を見据えると、「俺が」という意識の1年生が出てきて、2年生の主力を喰うぐらいの勢いがあってもいいぐらいだが、合宿を見ていてもややおとなしい。

──1年生の走りについては、どう評価していますか?

「林(虎大朗)、安藤(圭佑)、山本(羅生)あたりは強くなってきていますし、稲塚(大祐)は淡々と走るので面白い存在かなって思っています。ただ、今の2年生が1年の時は、自分たちがやらないといけないという意識が強かったんですけど、今の1年生は『箱根に出たいけど』で、止まっている感じなんです。まだ甘さがあるというか......」

──なかなか伸びてこないのは個々の意識の甘さが原因であると。

「それもありますし、あとは単純に練習量ですね。高校時代と同じぐらいの練習量では、大学では通用しない。ここまで新しい環境に慣れたり、立教大の練習の流れにハマるまでちょっと時間がかかっているのはありますが、もうちょっと出てきてほしいですね。箱根は待ってくれないですからね」

──箱根への意欲がもうひとつということですか?

「A、Bのチームにいる1年生は、とりあえず箱根予選会のメンバーに入れる。あとは、そこからがんばるという感じなんですよ。1年目だから64分でいいやじゃなくて、63分台で自分が走るんだっていう意識、キロ3分でハーフを走るんだっていう強い気持ちにならないと箱根には行けないんですが、まだ『行けたらなぁ』っていう感じです。あと一押しをどうするか、ですね。幸い、中山(凜斗・2年)は『それじゃダメだ』とハッキリというタイプなので、そこに関口(絢太)とか忠内がついてきているので、その2年生の流れを1年生が理解して、自分たちがやるんだということを自覚してほしいですね」

 今年の菅平2次合宿は、昨年よりも練習の質が高く、ボリュームも増えた。たとえば、昨年は15キロ走が長い距離の練習だったが、今年は25キロ走と10キロも距離が伸びている。トラックシーズンは、スピード強化でロングが足りないと選手自身も述べていたが、夏では距離を踏んでハーフへの耐性と走力をつけるメニューが中心になっている。

──昨年は15キロ、今年は25キロ、選手はしっかりと対応できていました。

「昨年、15キロ走はキロ3分20秒ぐらいで最後フリーという設定でした。今年の25キロ走は変化走で、負荷的には短くてペースが速い昨年のほうが大きいですけど、今年はしっかり足を作ることをベースにしています」

──次の合宿は、どのように考えていますか?

「3次合宿は北海道でポイント練習の量と質を重視してやっていきます。その代わりに朝練は各自ジョグで50分とか時間だけ指定します。昼間も各自ジョグで時々アップ&ダウンのコースをいれて、午後は補強などですね。20名連れて行きますが、ここで箱根予選会のエントリーメンバーが見えてくると思います。4次合宿は最後の追い込みですね」