2021.06.14

予選会から箱根駅伝を目指す各チームの現状。関東インカレで見えた力の差

  • 酒井政人●文 text by Sakai Masato
  • photo by Kyodo News

 その他、箱根12位の中央大(1部)は、5000mでU20日本記録を持つ吉居大和(2年)をエントリーしなかったこともあるが、長距離3種目(5000m。10000m、ハーフマラソン)で入賞したのは、ハーフマラソン8位の倉田健太 (4年)のみ。少し寂しい結果に終わった。

 箱根13位の神奈川大(2部)は西方大珠(4年)が3000m障害で2位。箱根15位の拓殖大(2部)はジョセフ・ラジニ(3年)が5000mで6位、10000mで8位に入ったが、2校とも全体的な戦力アップはこれから。今年、7年ぶりの箱根出場を果たすも最下位の20位だった専修大(2部)は、チーム初となる留学生のダンカン・キサイサ(1年)が5000mで9位に終わったこともあり、長距離3種目で入賞者を出すことはできなかった。

 なかなか戦力が整わない大学がある中で、予選会で箱根への切符を狙う各校が着々とチーム力をアップしてきている。

 日本大(1部)は、チャールズ・ドゥンク(3年)がハーフマラソンで2位、松岡竜矢(3年)が5000mで7位。長距離3種目で2人が入賞すると、留学生2人が参戦したハイレベルの10000mでも松岡が10位、樋口翔太(3年)が12位と健闘した。

 今季から4度目の"登板"となる小川聡駅伝監督が就任。出雲駅伝を2度、全日本大学駅伝を1度制している指揮官のもと、10000mでは樋口が28分09秒06、松岡が28分21秒06をマークするなど主力がタイムを伸ばしている。昨年の箱根で6年ぶりにシード権を逃し、同年の予選会18位で今年は出場もできなかったが、名門復活の兆しが見えはじめている。

 1部の長距離部門では、留学生の活躍が目立った。

 流通経済大は13年ぶりの留学生となるサムソン・ディランゴ(1年)が、10000mを自己ベストの28分01秒80、5000mを後続に9秒差をつける13分39秒92で完勝した。ちなみにディランゴは、実業団のサンベルクスを経て26歳で入学した選手だ。