2021.06.14

箱根駅伝シード校の戦力をチェック。王者の強さが際立つ今季の勢力図

  • 酒井政人●文 text by Sakai Masato
  • photo by Naoki Nishimura/AFLO SPORT

 関東インカレ1部では箱根7位だった順天堂大の活躍が目を引いた。5月9日の「READY STEADY TOKYO」男子3000m障害で8分17秒46の日本記録を打ち立てた三浦龍司(2年)は、1500mと5000mに出場。共にラストで圧巻のスパート力を見せて、1500mは3分48秒57で優勝、5000mは日本人トップ(2位/13分48秒90)を奪っている。

 ハーフマラソンでは学生駅伝未出場の四釜峻佑 (しかま・しゅんすけ:3年)が日本人トップの4位と大健闘。 箱根5区を務めた津田将希 (4年)が7位に入った。10000mでは野村優作(3年)が5位(28分19秒01)、伊豫田達弥(いよだ・たつや:3年)が6位(28分25秒38)に入り、ダブル入賞を果たしている。さらに3000m障害では服部壮馬 (1年)が積極的な走りで飛び出し、自己ベストの8分48秒85 で2位に食い込んだ。

 長距離に出場した選手たちの活躍もあり、順大は16年ぶりの総合優勝。戦い方次第では、出雲駅伝や全日本駅伝で駒大を苦しめるかもしれない。

"エースの走り"という点では箱根5位の東海大(1部)もすばらしかった。10000mで、「留学生が相手でも1番を狙っていました」という石原翔太郎(2年)が攻めの走りを披露。残り3周半でトップを奪って、揺さぶった。結果的にサムソン・ディランゴ(流経大)に先着されたものの、U20日本歴代2位となる28分05秒91で日本人トップに輝いた。

 石原は昨季、全日本4区と箱根3区で区間賞を獲得。今季は5000mでもU20日本歴代2位の13分30秒98をマークしている。他の主力では、市村朋樹(4年)が5000mで5位(日本人3位)に入った。昨季は全日本2区で失速して箱根は欠場したが、今季は10000mで学内歴代3位の28分03秒37をマーク。駅伝でのリベンジが期待される。

 箱根6位の早稲田大(1部)は総合力が高い印象があった。期待の「10000m27分台トリオ」は、10000mで中谷雄飛(4年)が8位、太田直希(4年)が13位。5000mで井川龍人(3年)が8位と大きなインパクトを残すことができなかったが、他の選手が健闘した。