2021.01.17

平均タイム13番目で箱根駅伝2位。創価大は「速さ」ではなく「強さ」を磨いた

  • 酒井政人●文 text by Sakai Masato
  • photo by AFLO

 11月21日の八王子ロングディスタンス10000mで、創価大日本人最高となる28分19秒26をマークした福田悠一(4年)を1区に、同レースを27分50秒43で走破したフィリップ・ムルワ(2年)を2区に配置してスタートダッシュを目論んでいた。3区の葛西潤(2年)と4区の嶋津雄大(3年)が踏ん張ることができれば、11月21日の「激坂最速王決定戦」の登りの部(13.5㎞)で、各校の"山候補"たちを抑えて優勝した三上雄太(3年)が担う5区で「3位以内」に入れるという計算だった。

 本番では、日本人エースの1区・福田がトップの法政大と15秒差の3位で好発進すると、2区のムルワで2位に浮上。3区の葛西は東海大にかわされるも、東京国際大を抜き去って2位をキープし、4区の嶋津は日本人トップの区間2位の走りでトップを奪った。

 一方、3強(駒澤大、青学大、東海大)はミスが目立った。駒澤大は序盤で出遅れ、青学大は3区の起用予定だった主将・神林勇太(4年)が戦線離脱。東海大は4区が区間19位のブレーキになった。有力校が苦戦したこともあり、創価大は4区終了時で後続に1分42秒の大差をつけた。

 さらに、学生駅伝初出場の三上が5区を快走。区間2位で山を駆け上がり、サプライズと言える往路初優勝を飾った。3強のクライマーたちは三上に近づくことができず、リードは2分14秒まで広がっていた。

「予定どおりに1区の福田と2区のムルワが流れを作ってくれました。3区と4区は"しのぐ区間"だと思っていたんですけど、この2区間で逆に押し上げてくれたのが大きかったですね。5区の三上にいい形でつなぐことができました。とにかく自分たちの走りに徹することができたのが、往路優勝の要因かなと思います」(榎木監督)