2020.12.31

箱根駅伝、ダークホース校の戦力をチェック。上位を崩す攻勢あり

  • 酒井政人●文 text by Sakai Masato
  • photo by Sankei Visual

 前田康弘監督は、1区が高速レースになると読めば、前回1区2位の藤木を投入してスタートダッシュを狙ってくるだろう。3~4区も河東、木付、臼井のうち2人の起用が濃厚。5区殿地は「1時間11分台」を想定しており、6区には前回区間8位の島﨑慎愛(3年)が入っている。山区間はまずまず走ると予想する。選手層は薄いが適材適所のオーダーは魅力十分。前回(往路2位)のように往路を好位置で折り返して、上位校を脅かしたい。

 予選会を過去最速タイムでトップ通過した順天堂大と同2位の中央大も今回は面白い戦いができそうだ。ともに選手層が厚く、トップを奪えるスーパールーキーの存在がまぶしい。

 全日本大学駅伝8位の順天堂大で注目の三浦龍司(1年)は1区に登録された。一方で中央大・吉居大和(1年)は補欠登録。中央大は1区と3区の当日変更が有力で、吉居は1区に入る可能性が高い。

 ふたりは10月の箱根予選会で激突している。三浦が先行する吉居を終盤に逆転して、ハーフマラソンのU-20日本最高となる1時間1分41秒で日本人トップ。吉居はU-20日本最高タイの1時間1分47秒だった。三浦は全日本1区でも爆発的なラストスパートで区間賞・区間新をさらったが、12月4日の日本選手権は直前練習で右脚を打撲して欠場。吉居は同選手権の5000mでU-20日本記録を13分25秒87に短縮し、3位に入っている。

 三浦の回復具合が気になるが、ふたりとも万全の状態ならエキサイティングな戦いになるだろう。ハイペースになれば東海大・佐藤悠基(現・SGホールディングス)が保持する区間記録(1時間1分06秒)の更新も期待できる。

 2区は順天堂大が野村優作(2年)、中央大は森凪也(3年)が配置されており、ふたりの実力はほぼ同等だ。山に関しては、順天堂大が5区に学生駅伝未経験の津田将希(3年)を入れて、前回5区で区間14位(1時間13分51秒)の真砂春希(4年)を補欠登録。中央大は前回5区で区間9位の畝拓夢(うね・たくむ)(4年)と、同6区で区間10位の若林陽大(2年)が登録された。