順天堂大、箱根駅伝はロケットスタートか。スーパールーキー2人に注目 (2ページ目)

  • 酒井政人●文 text by Sakai Masato
  • photo by Kyodo News

 京都・洛南高では3000m障害で高校記録を30年ぶりに更新。今季は7月に3000m障害で41年ぶりの学生記録、37年ぶりのU-20日本記録となる8分19秒37(日本歴代2位)をマークした。さらに、9月の日本インカレは序盤から独走して、8分28秒51の大会新V。10月の箱根予選会はハーフマラソンのU-20日本最高となる1時間1分41秒で日本人トップを飾っている。

 11月の全日本大学駅伝では1区を任され、圧倒的なラストスパートで区間賞・区間新を獲得した。12月4日の日本選手権は直前練習で右脚を打撲した影響もあり回避したが、箱根デビューに向けて調子を合わせている。

 三浦は箱根駅伝では「6区」を希望していたが、大学でのレースを経験するにつれて、「1区を走りたい」という気持ちに変わってきたという。長門監督の構想でも三浦の1区が有力視されている。

 順天堂大入学後は日本人選手に負け知らずで、すべてのレースを"新記録"で突っ走ってきた。1区に出場することになれば、持ち味の強烈なラストスパートでトップを奪う可能性が高い。それどころか、高速レースになれば東海大・佐藤悠基(現・SGホールディングス)が2007年に打ち立てた1時間1分06秒の区間記録更新も夢ではないだろう。

 三浦に熱視線が送られているが、チームには石井一希というもうひとりのスーパールーキーがいる。高校時代は5000mで13分56秒61をマーク。インターハイ南関東大会5000mを連覇している実力者だ。ロードに苦手意識を持っていたが、箱根予選会はハーフマラソンU-20日本歴代7位の1時間2分09秒で個人21位。1年生では三浦、5000mでU-20日本記録を保持する吉居大和(中央大)に次ぐ3位に入っている。

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