2020.12.27

青学大の箱根連覇は濃厚か。選手層は厚くカギとなるのは2区と5区

  • 酒井政人●文 text by Sakai Masato
  • photo by Kyodo News

 悩ましいのが2区を担う人材だ。エースの吉田、全日本7区で区間賞を獲得した主将の神林勇太(4年)も上りが得意ではない。15km付近の権太坂と、最後の3kmに厳しい上りが待ち構えているエース区間での"真っ向勝負"は避けてくるはずだ。2人はともに、箱根駅伝は2区を逆行する9区で区間賞を獲得している。

 2区は別の候補を立てて、1区と3区でアドバンテージを奪う作戦を立ててくるだろう。高速レースに対応すべく、吉田を2年連続の1区、神林を3区に配置する作戦が有力か。前々回も、2区を予定していた森田歩希(現・GMOアスリーツ)が故障の影響で3区に回った。「つなぎ」と考えた2区を梶谷瑠哉(現・SUBARU)が区間10位で乗り切ると、3区の森田が区間新の快走で8位から一気にトップに立った。原監督は今回も同じパターンを思い描いているのではないだろうか。

 2区に起用される可能性があるのは、全日本3区を区間3位と好走した中村唯翔(2年)、全日本5区で区間新の区間賞を獲得した佐藤一世(1年)あたりか。12月14日に行なわれた「メディア向けオンライン会見」では、希望区間についての質問に「2区」と答えた選手はいなかった。なお中村は10区、佐藤は1区を希望区間に挙げていたが、誰が花の2区に抜擢されるのか。

 オンライン開催となった12月10日の箱根駅伝監督トークバトルでは、「往路のどこでトップに立ちたいか?」という質問に対して、原監督は「やっぱり山(5区)です。4区までは大混戦でいくでしょう。山決戦でバラけてきます。山は走力だけでなくメンタリティも重要です。抜かれるとエネルギーを吸い取られますが、逆に抜くとパワーをもらって上っていける。走力だけでなくメンタルをポイントに置いています」と答えている。