「トラックの格闘技」で日本人は勝てない。クレイアーロンは定説を覆せるか (4ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 中村博之●撮影 photo by Nakamura Hiroyuki

 横田氏は期待を込めてこうエールを送る。

「身長は178cmで私と同程度だから、海外へ行けば小柄なほうです。でも彼は藤沢生まれで、小さい頃からサーフフィンやライフセービングをやっていたので、私たちとは違うバランス感覚も持っていると思います。とにかく走るのが上手で乗り込みにも無駄がなく、どんな種目でもいけそうな選手ですね。

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 自分自身が800mをやっていたこともあって、若い800mの選手に対しては厳しく見てしまうため、なかなかワクワクすることはなかったのですが、彼の場合は見ている世界も違うし、私たちが見たことのない世界を見せてくれそうな期待もあります。今から本当にワクワクしています」

 父親がアメリカ人で英語も得意。強い選手と練習できる環境だけではなく「アメリカの大学は学業第一で勉強ができないとレースに出られないと聞いてます。なので、しっかり勉強もしながら陸上も強化していきたい。今は楽しみだらけです」と、クレイアーロンはおおいに期待を膨らませている。

 目標は、高校からアメリカの大学というルートの先輩でもあるサニブラウン・ハキーム。クレイアーロン竜波は、日本男子中距離界に新たな世界を切り拓こうとしている。

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