立教大が考える箱根予選会への秘策。関東インカレ中止を逆手にとる!? (3ページ目)

  • 佐藤俊●文 text by Sato Shun
  • photo by Sato Shun

── ここまでレースがないのは上野監督も経験がないと思うのですが、この活動停止期間を経験して、あらためて感じたことはありましたか。

「これは平時でもそうなんですが、陸上は規則正しくルーティンを組んでやっていくことが一番大事だということです。みんなと一緒に練習ができないなかでも個人でいつもどおりに自主練習をしっかりやっていくことで、いざレースに出るとなっても自信を持って走れると思うんです。

 そこでタイムが上がって、以前とは違う自分が見えれば、それまでの練習は正しかったんだと思えるじゃないですか。そういう経験ができれば、今後、コロナの第2波、第3波が来て、また活動休止になったとしても、個人でしっかり練習することができると思います」

 立教大にとって、最も大事なレースが箱根駅伝の予選会(10月17日開催予定)だ。そこに至るまでのスケジュールは、じつは春前には完成していたという。だが、相次いで大会が中止、延期となり、また他大学の動向をつかむことができないが、予選会に向けてどのように準備していくのだろうか。

── 箱根予選会までのスケジュールで変更はありましたか。

「合宿場所などすべて予約は終わっていて、全体の流れを組んだ矢先のコロナだったんですが、今のところ予約もスケジュールも崩していません。合宿についていえば、環境のいい場所は各大学との争奪戦になるので、早めに決めないと取れないんですよ。あと強化については、大会がないなか、それを逆手に取っていこうと思っています」

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