五輪代表最後の1枠争い。東京マラソンのレース展開を予想する (3ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by YUTAKA/AFLO SPORT

 それは、早く世界のトップランナーたちに追いつきたいという思いから出た言葉だろう。有言実行となれば、東京マラソンでは2時間4分台を狙って走ってくる。

 設楽は2月2日の丸亀ハーフで、10kmまでを5km14分13秒のハイペースで引っ張って1時間00分49秒で6位になると、2月16日の金栗記念熊日30kmロードレースでは、激しい雨が降るなか序盤から積極的な走りを見せて1時間29分47秒で優勝と、着々と準備を進めている。

 大迫も、東京マラソンへ向けた調整の一環で出場した1月24日のドバイマラソンでは、最初の5kmを14分44秒で入り、ハーフ通過は1時間02分43秒。25kmは1時間14分18秒と、5km14分52秒平均のペースで25kmまで走ったところで棄権した。

 さらに大迫は、東京マラソンに出場することを決めた理由を「今まで出場したマラソンは全部3位なので、どこかで新しい自分を見つけたいと思った。東京マラソンはいいチャンスなるなと。マラソンで初めての勝利を得てみたい」と語っていたように、今回のレースで勝つことへのこだわりを見せている。

 新型コロナウイルスの影響で一般参加はなく、エリートだけの出走となる今回の東京マラソン。大会側が設定するペースメーカーは3段階で、2時間3分切を想定した1km2分55秒、2時間05分53秒想定の1km2分59秒、2時間06分35秒想定の1km3分00秒に分かれている。

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