2020.02.04

厚底シューズ狂騒曲。
ニューバランス、ミズノ、アシックスの逆襲は

  • text by Sportiva
  • photo by AFLO

 ミズノは箱根駅伝ですでに成果を出している。ナイキ厚底シューズ着用選手が区間賞を次々と獲得するなか、ミズノを履いた最終10区の嶋津雄大(創価大)が、唯一ナイキに割って入る形で区間賞を獲得。大会記録も大幅に塗り替えた。箱根駅伝では、4年前までミズノのシューズの着用率が1位で、過去には50%近くのシェアを誇ったことがあるが、年々目減りし、今大会では2位ながら着用率は5%に満たなかった。しかし嶋津の活躍は、大きな希望をもたらしてくれるものだった。

 嶋津が履いていたシューズは、「ナイキのシューズに対抗するために、開発を早めて投入した」(ミズノ広報)プロトタイプ。決してナイキを追随するようなモデルではなかった。ナイキの厚底シューズが大きく注目される前から、開発が進められていたため、ナイキで使われているようなカーボンプレートの類は入っておらず、既存のシューズをさらに進化させた末に完成。厚底でもない。「駅伝用のシューズは軽くてスピードが出やすい仕様になっている」(ミズノ広報)ため、長距離といえどもマラソンとは違う。あくまで箱根用にクッション性と反発性を高めた、ミズノの開発路線のなかで生まれたシューズだった。つまり、ミズノが自らの求める道の延長線上であったに過ぎない。