2020.01.01

箱根連覇へ「主力隠し」に見る東海大の
自信。当日変更の選手はこうだ

  • 佐藤俊●文 text by Sato Shun
  • photo by Kyodo News

 今年は個の力が上がり、シューズの影響もあって、全体的に前回のタイムを大きく上回る可能性がある。両角監督は2区において、前回は湯澤舜(現SGホールディングスグループ)が68分05秒だったが、今回は「67分40秒ぐらいでいかないと置いていかれてしまう」と語った。両角監督の言う「70秒差」はスピードが上がっている分、前回の74秒差よりも厳しいが、それでも逆転できるということは、復路に対して絶対的な自信があるということだ。

 他大学の区間エントリーを見て、もちろん分析はしているだろう。だが、あまり気にしている様子はない。前回もそうだったが、それは東海大の選手たちが力をつけ、「自分たち次第」というところまでチームが仕上がっているからだ。両角監督は言う。

「他大学について、学生たちは気にしているかもしれませんが、自分たちのベストを尽くすことが大事」

 箱根駅伝は1年間の成果をぶつける場所だ。そして今回、これまで4年間チームを支えてきた黄金世代のラストステージになる。はたして、連覇の自信は──。

「あります。2連覇をしたら3連覇もあるんじゃないかと思っています。おそらく来年も、今年に匹敵するぐらいの戦力を整えられる自信がありますので、3連覇を目指せるように頑張りたいですね」

 そう語る両角監督の表情は、威風堂々としていて自信に満ちていた。おそらく大きなミスが起こらない限り、両角監督が思い描くストーリーどおりの展開になるだろう。

 ちなみに、理想のラストシーンについて聞くと、笑顔でこんな答えが返ってきた。

「10区で逆転。ドラマティックじゃないですか。視聴率に貢献したいですね」

 連覇のシナリオは、すでに完成している。

 『箱根奪取 東海大・スピード世代 結実のとき』

【発売日】2019年10月4日

【発行】集英社

【定価】1,300円(本体)+税

【内容】2019年1月3日──。 往路2位から復路8区の大逆転劇で みごと箱根駅伝初優勝を飾った東海大学。 その“栄光”にいたる道程にあった苦難や葛藤、 当日のレース模様などを 監督、コーチ、選手たちの証言を交えて 鮮やかに描き出す。

そして、「黄金世代」と呼ばれて輝きを放ってきた 現4年生たちが迎える学生最後のシーズン。彼らはどのような決意で箱根連覇に挑むのか。 出雲・全日本も含む3冠獲得を目指し、東海大学の「黄金世代」が駅伝シーズンに向け、再び走り出す 。

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