2019.11.13

プロランナー神野大地の重大決意。
「山の神」の肩書きはもういらない

  • 佐藤俊●文 text by Sato Shun
  • photo by Sato Shun

—— 目先の目標として、まずは東京マラソンに向けて調整していくということですか。

「予定ですが、12月のアジアマラソン選手権(中国)に出たいと思っています。そこで優勝すれば自信になるし、今までは山の神・神野大地だったけど、アジアマラソン選手権で金メダルの神野大地にもなると思うんです」

—— 山の神はもういいと。

「山の神があったから取り上げてもらったけど、今の僕は学生じゃなく、プロランナーじゃないですか。もうこれからはプロランナー神野大地でいい。プロランナー神野が今後、どうしていくのか、注目していてほしいなって思います」

 神野は、そう言って笑った。

 まだ終わってはいないが、これまでは東京五輪のマラソン代表の椅子を狙うだけの日々だった。すべての時間をそのために捧げたといっても過言ではない。その経験を経ての今回の決断だった。「山の神」の看板を下し、プロランナー神野大地として何を目指していくのか、まだ明確ではないが、今はそれでいいのではないだろうか。

プロランナーとしてやりたい何かを見つけにいく。神野にとっての今後はレースを走りながら、それを見つける旅になる。

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