「黄金世代」から「黄金トリオ」へ。
箱根連覇へ東海大の3年生が好調だ

  • 佐藤俊●文 text by Sato Shun
  • photo by Sato Shun

 レース後、西田が考えるMVPについて聞くと、笑みを浮かべながらこう答えた。

「まずは名取、塩澤......そして自分かなぁ(笑)。3年生は今、ノッてるんで。この波が箱根駅伝でも続けばいいかなって思います」

 今は勢いある3年生がチームを引っ張り、力のある4年生が後方支援をする。春には思ってもいなかったチームスタイルが完成した。箱根に向けて"黄金トリオ"が果たす役割と存在感は、さらに大きくなっていくだろう。

  『箱根奪取 東海大・スピード世代 結実のとき』

【発売日】2019年10月4日

【発行】集英社

【定価】1,300円(本体)+税

【内容】2019年1月3日──。 往路2位から復路8区の大逆転劇で みごと箱根駅伝初優勝を飾った東海大学。 その“栄光”にいたる道程にあった苦難や葛藤、 当日のレース模様などを 監督、コーチ、選手たちの証言を交えて 鮮やかに描き出す。

そして、「黄金世代」と呼ばれて輝きを放ってきた 現4年生たちが迎える学生最後のシーズン。彼らはどのような決意で箱根連覇に挑むのか。 出雲・全日本も含む3冠獲得を目指し、東海大学の「黄金世代」が駅伝シーズンに向け、再び走り出す 。

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