2019.10.12

学生長距離界のエース、東洋大の相澤晃。
三大駅伝全てで区間記録を狙う

  • 佐藤主祥●取材・文 text by Sato Kazuyoshi
  • photo by Osada Yohei/AFLO SPORTS

――課題はどこにあると自己分析していますか?

「『位置どり』と『持久力』です。僕のロードでのペースは1km2分50秒~3分ペースで、トラックだともう少しペースを上げて2分45秒~50秒で走らないといけないんですが、そのペースで1万mを走るのはなかなかキツくて……。5月のGGN(ゴールデンゲームズinのべおか)でも、ペースメーカーの外国人選手の後ろにつけていたのですが、ちょっとしたペースの変化に対応できず5000mあたりから離されてしまいました(結果は8位)。

 逆に6月に行なわれた日本選手権5000mの決勝では、スタートから後ろにつきすぎてしまって結果(学生トップの5位)もよくなかった。その2大会の経験を踏まえて大事だと感じたのは、持ち味である”最初から自分のペースで攻めていく走り”は残しつつ、冷静に自分のペースに合う選手を見極めてついていくこと。とくに五輪のような大きな大会ではペースメーカーがいませんから、経験を生かして成長していきたいです」

――相澤選手は東京五輪に1万mで出場を目指していますが、来年に向けての思いを聞かせてください。

「東京五輪はすごく特別な舞台です。1964年の東京五輪では、僕と同じ福島県・須賀川市出身の円谷幸吉さんがマラソンで銅メダルを獲得されているので、個人的に”縁”を感じています。僕もマラソンでの出場を狙いたかったんですが、大迫傑選手や設楽悠太選手、佐藤悠基選手たちもトラックでしっかりと結果を残してからマラソンで活躍されている。だから、まずは1万mで結果を出し、マラソンへとつなげていきたいと思っています」

――続いてロード、駅伝についての話を伺っていきたいと思います。夏からチームに合流し、合宿を通じて練習を重ねてきたなかで、主将としてチーム現状をどう見ていますか?

「春先よりはチームとしてだいぶまとまってきましたね。最初の頃は僕がトラックの大会が多くてチームにいられなかったのですが、その間は同じ4年生で副主将の今西駿介がサポートしてくれたり、下級生も先頭に出て引っ張ったりしてくれたので、チームの雰囲気もいいと思います。

 正直、今年の箱根で一緒に走った、当時4年生の山本修二さんや小笹椋さんが抜けた穴は大きい。でも、1年生はすごく元気がありますし、5月の関東インカレ・ハーフマラソンで活躍した2年生の宮下隼人と蝦夷森(えぞもり)章太も、昨年ケガで走れなかった悔しさを胸に奮闘しています。3年生も西山和弥、吉川洋次とチームの主力がいるので、先輩たちが抜けた穴は埋められると思います」