2019.10.11

東海大が出雲駅伝に向けムードは最高。
誰がどの区間を走るか予想した

  • 佐藤俊●文 text by Sato Shun
  • photo by Kai Keijiro

 5区は、西川が有力だ。6月の教育実習でコンディションを崩し、夏の白樺湖合宿では別メニューだったが、アメリカ合宿で復調してきた。9月の東海大記録会5000mでは135551の自己ベストを更新し、「だいぶ(調子が)戻ってきた」と西川自身も自信を深めた。

 キャプテンの館澤が故障で離脱しているなか、副キャプテンとしてチームをまとめる役割を果たし、両角監督から「全員が西川のような意識だといいんだけどな」と言われるほど、全幅の信頼を得ている。

 駅伝デビューとなった昨年の出雲1区を任されたが、大会の雰囲気に呑まれ、区間6位と悔しい思いをした。今年は勝つために、つなぎ区間で勝負強さを発揮してくれるだろう。

 出雲で一番長い10.2キロの6区は、その候補としてロード組から西田、郡司、本間が登録メンバーに選出された。ロード組には、ほかに松尾淳之介(4年)、名取燎太(3年)もいるが、ふたりは10月6日の札幌マラソンに出走し、名取が大会記録を更新して優勝し、松尾は5位だった。ともに夏合宿のメニュー消化率100%を果たし、出雲ではなく全日本大学駅伝に向けて調整が進んでいる。

 さて、出雲エントリー組では、郡司、本間のふたりは大会9日前の日体大記録会の1万mに出場したが、蒸し暑さもあり、タイム的にはもうひとつだった。ただ、郡司はギリギリまで調子を上げていけるタイプだけに、上積みは期待できそうだ。

 西田は、今年1月の箱根駅伝5区での好走で山の印象が強いが、昨年の全日本大学駅伝で4区を走り区間3位と結果を出しており、平地でも期待できる。大会前の練習でも先頭を走ってチームを引っ張るなど、調子のよさを維持している。

 実績と経験を考えれば、西田か郡司のどちらかになると思われるが、はたしてアンカーを任されるのはどっちになるのだろうか。

 今回の出雲駅伝は“BIGと言われる東海大、青学大、東洋大に加え、駒澤大、国学院大、帝京大、中央学院大、法政大といったあたりが力をつけてきており、優勝争いはカオスな状態になっている。9月に開催された日本インカレでは、とりわけ国学院大の勢いが顕著で、両角監督も「国学院大は勢いがある」と警戒を強めている。