末續慎吾が100m9秒台の日本人3選手を評価。「格が違う」のは? (3ページ目)

  • 佐久間秀実●取材・文 text by Sakuma Hidemi

――末續さんが考える、理想のリレーメンバーは?

「東京五輪まで見据えると、リオ五輪のメンバー(山縣亮太、飯塚翔太、桐生、ケンブリッジ飛鳥)がさらに成長し、そのまま残るのが一番いいんですけどね。経験を引き継いでいくという意味でも、ひとりか2人は残ってほしい。世界選手権は、桐生選手のメンバー入りが濃厚で、ほかは新しい選手たちが中心になると思いますが、リオ五輪メンバーたちにもこれから意地を見せてほしいですね」

――世界陸上で注目しているところを教えてください。

「僕が3位になった時(2003年の世界陸上パリ大会)とは違って、今は個人種目で複数の日本人選手が決勝に進出できる時代に突入しています。100mは、9秒台を出せるのか、そのうえで決勝に残れるのかというギリギリの戦いになると思うので、勝負を分ける"際"の部分が見どころになると思います。200mでは、サニブラウン選手はもちろんですけど、小池選手も決勝に残って2人で走れるのか。また。新たな選手の"ブレイクスルー"も楽しみにしています」

■プロフィール 末續慎吾(すえつぐ・しんご)
 1980年6月2日、熊本県生まれ。200m日本記録保持者(20秒03)。2003年世界陸上パリ大会200mで銅メダル、2008年北京五輪4×100mリレーで銀メダルを獲得。現在も現役の選手としてレースに出場する傍ら、神奈川県平塚市を拠点にした陸上クラブ「EAGLERUN」で主宰を務める。
 
取材協力:Café&Meal MUJIラスカ平塚

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