2019.09.18

朝原宣治と伊東浩司。
日本男子短距離界のパイオニアが開いた扉

  • 折山淑美●文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by PHOTO KISHIMOTO

 2人は個人でも世界に挑戦できるという現実を見せたにとどまらず、4×100mリレーでも可能性を示した。のちに03年世界選手権200mで銅メダルを獲得した末續慎吾は、初出場だった00年シドニー五輪で、伊東に「4継はメダルを狙える」と言われたという。残念ながら決勝では3走の末續が50m付近で太腿を肉離れしたため6位だったが、可能性は大きかった。

 その後、日本は翌年の世界選手権から4×100mリレー決勝の常連となり、08年北京五輪で銅メダルを獲得(17年にジャマイカが失格となったため、銀メダルに繰り上げ)。伊東と朝原の2人が、今の日本男子短距離躍進の礎を築いたのだ。

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