2019.05.29

主将・館澤亨次にガチンコ勝負で3戦3勝。
東海大に強力ルーキー現る

  • 佐藤俊●文 text by Sato Shun
  • photo by Sato Shun

 今シーズン飯澤に負けてから、ラストスパートが伸びないことに苦しんでいた。じつは昨年もフォームについて悩み、結果につながらず悩んでいた。だが、その悩みを吹っ切ると、関東インカレ、日本選手権と連続して優勝し、”強い自分”を取り戻した。

 今回のレース前にラストスパートの悩みが解消し、心理的にはいい状態で挑むことができていたので、今後がより楽しみになった。館澤自身も「このまま終わるわけにはいかない」と、1カ月後の日本選手権で巻き返しを図り、再び王者に返り咲くつもりだ。

「このまま負けっぱなしはよくないですけど、飯澤にはこれで満足してほしくないです。正直、能力的には自分よりも上で、体格もよく、真面目で練習も一生懸命取り組んでいる。だからこそ、自分が勝って、飯澤が『もっとやらなきゃ』って思えるようにしたいですし、日本の中距離界を引っ張っていくためにも、次は負けられないですね」

 ふたりの4度目の対決は、6月27日から始まる日本選手権だ。館澤は大会3連覇がかかっており、後輩にさらなる成長を促すためにも全力でレースに挑む。

 飯澤にとっては、初の日本王者、そしてシーズン負けなしという目標を達成するために最大のヤマ場を迎えることになる。飯澤は言う。

「マークされると思いますが、自分は挑戦者として挑みます。ただ、これから記録はもっと伸びると思うし、自分自身、楽しみなところがあります」

 表情にも言葉にも、日本王者に勝利した自信がみなぎっていた。両角速(もろずみ・はやし)監督は言う。

「飯澤は勢いもあるが、努力もしてきている。次の日本選手権も館澤がいい目標になると思います」

 日本選手権の1500mは、関東インカレで大接戦を繰り広げた館澤と飯澤を軸に、木村も虎視眈々と一発を狙っており、荒井七海(HONDA)ら社会人の強豪選手も集まる。日本の中距離界を変える熱いレースになりそうだ。

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