2019.05.14

東京五輪でメダル獲得へ飛翔。
走り高跳び・戸邉直人が本格化した

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by Murakami Shogo

2月に13年ぶりの日本記録を更新する2m35を跳んだ photo by picture alliance/AFLO 戸邉が今年跳んだ2m35は、今後を見据えるうえでひとつの目安になる。五輪や世界陸上でこれを跳べば高い確率でメダル獲得となる記録なのだ。

「それは、あくまでも本番で跳べたらということ。持ち記録が2m35で、それを(大きな大会で)跳ぶのはすごく難しいことですし、現実的にはほとんどの選手は自己記録より3~5㎝は下の記録になる」と冷静だ。

 その一方で、「メダルというのも現実的に見えてきたので、それを目指さなければいけない」という思いも芽生えている。

「まだトップとは差があると思う。自分も2m40を超えて初めて世界のトップレベルだと思えるので、東京五輪までにどう詰めていくかです。まずは、2m37や38を跳んで、2m40に挑戦できるようにしないといけない。

 ただ、今回2m35を跳んだあとに37に挑戦した時は、惜しいジャンプができたし、やっている時もまったく高さを感じなくて、むしろ『跳べちゃっていいの?』という感覚でした。2m35というのはひとつの数字的な壁だと思うので、それをクリアしたことで次が見えた感じです」