ラストシーズンで気持ちに変化。「東海の異端児」が駅伝参戦に意欲 (3ページ目)

  • 佐藤俊●文 text by Sato Shun
  • photo by Matsuo/AFLO SPORT

「やばいですね(苦笑)。うーん、なんとか1回は勝ちたいです、卒業するまでに。でも、館澤はすごいんですよ。1500mをやって、箱根の20キロでも結果を出す。それだけの体をつくっているし、そのせいか故障しないんですよ。それがすごいことだし、めちゃくちゃ選手にとっては大きい。

 自分は1年の時に腸脛(ちょうけい)を痛めて3カ月ほど走れなかったことがあって、それ以降も年1でなにかしら故障しているんです。しかも大事なところでやってしまう。館澤はそれがないし、いつもしっかりと練習を詰めているんで、それで差がついているなって思いますね」

 木村は、日本選手権まで1500mに専念していくという。

 昨年は、館澤が大会2連覇を達成するなか、木村は12位と最下位に終わっている。ちなみに関東インカレ、日本インカレでも館澤に負けている。今年こそはという気持ちは強い。

 例年、9月の日本インカレが終わると、木村のシーズンはほぼ終わったようなものだった。そこからチームは秋の駅伝シーズンに入るが、木村はこれまで駅伝にはまったく絡んでこなかったからだ。だが、今年は学生最後のシーズンになったせいか、ちょっと様子が違う。

 箱根駅伝については「20キロはさすがに無理」と挑戦する意志はないが、駅伝に対して気持ちが少し変わってきているという。

「日本選手権が終わった後、5000mをやろうと思っています。じつは故障して接地をフラットにしてからロングランとか距離系の練習ができていて、だいぶ走れるようになってきているんですよ。5000mいけそうな手応えがあるんで、今年は狙っていこうかなと。そこで13分台を出せば出雲駅伝、ワンチャンス出てくるかなって思っています」

 木村の5000mのタイムは14分00秒32、昨年も秋の競技会で5000mを走っていた。今年は接地を変えることでよりロング仕様になり、駅伝に気持ちが向いてきているのは、これまでにない木村の変化だろう。

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