2019.01.03

東海大・両角監督が1年前に
提案していた箱根駅伝「3つの改革案」

  • 佐藤俊●文 text by Sato Shun
  • photo by Kishimoto Tsutomu/PICSPORT/AJPS,Sato Shun

 3つ目の改革案は、関東学生連合のユニフォームの統一化だ。学生連合は箱根駅伝に出場できなかった大学の中から予選会の上位成績の選手が選出され、母校のユニフォームで走ることができる。大学単位の20チームは襷(たすき)をつなぐことに必死になり、そこからドラマが生まれるが、学生連合はある意味、個人戦になっている。

 選手からすればチームとしての出場が叶わないなか、箱根を走れることは最大の喜びであり、所属大学へのモチベーション喚起の意味合いもある。だが、オープン参加とはいえ、ひとつのチームである。バラバラのユニフォームを着て走ることは、ルールの観点からも陸上界の底上げという目的からも果たしてどうなのかという疑問が湧き上がる。

「ルール的に、例えば日大のNのマークにピンクの縁取りをするだけで違うユニフォームだと指摘されます。学生連合はチームなのに、そのルールが適用されず、選手はそれぞれの大学のユニフォームを着て走っています。

 うちも第89回大会で、学生選抜として早川翼が2区を走ったことがあるんですが、その時、大学のユニフォームを着て走っている姿に違和感を覚えました。母校のユニフォームは母校が出た時にだけ着るべきじゃないのかと強く思ったのです。そう思うのは自分がひねくれているからかもしれないですし、お前のところは箱根に出ているからそんなことを言えるんだって言われるかもしれない。

 しかし、選手は1区間だけ自分の大学のユニフォームを着て走り、それで満足しているように見えます。そもそも箱根に出場できない選手が学生連合というチームで個人として出場し、その経験を各大学で活かすということを主に考えているのであれば、ユニフォームを着る、着ないは関係ないと思うのです。

 また、私は陸上界の底上げを求めるのであれば、自分の大学のユニフォームはチームとして出場しないと着られないという厳しさと重みがあってもいいと思います。学生連合は、チームとして出場する以上、統一のユニフォームで出場する。それが本戦出場への価値をより高め、箱根駅伝をより質の高い魅力あるレースにしていくことにつながると思います」