2018.12.30

箱根駅伝の勝負どころは? ベテラン記者が
区間エントリーから展開を予想

  • 折山淑美●文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by YUTAKA/AFLO SPORT

 そうなれば、6区には前回区間賞の小野田勇次(4年)、7区には前回区間2位に2分34秒の大差をつけて区間記録更新を果たした林奎介(4年)が控えている。さらに原監督がこれまで重視していた8区は、補欠に回っている前回2区区間賞の森田歩希(4年)の起用となる可能性が高い。そうなれば6、7、8区でダメ押しの走りができる強力な布陣だ。

 対抗する東洋大は、前回1区で抜け出して区間賞を獲得した西山和弥(2年)を今回も1区にエントリーして、主力の相澤と山本修二(4年)を補欠に回している。3区には前回4区区間2位の吉川洋次(2年)を起用していることもあり、2区に当日変更で相澤を入れてくれば、1、2、3区で飛び出す作戦になる。そこで後ろとの差を開くことができれば、4区ではハーフマラソン1時間02分56秒の鈴木宗孝(1年)の走力が生かせるようになる。

 5区と6区は青学大に比べて力は劣るが、7区は前回10区区間賞の小笹椋(4年)の起用で青学大・林の走りをうまくしのぎ、8区には補欠に回している山本で対抗しようという構想だろう。それは相澤と山本の区間が入れ替わっても同じだ。

 また、スピードランナーが豊富な東海大は、エースの關颯人(3年)と舘澤亨次(3年)を補欠にしている。故障者や体調不良者がいない限り、エントリーした1区の鬼塚翔太(3年)と2区の湯澤舜(4年)、3区の西川雄一朗(3年)はそのままだろう。4区の本間敬大(1年)は当日変更の可能性が高いが、關と舘澤のどちらかを使ってどちらかを復路に残せる。

 打倒青学大を考えれば、往路を重視する大学が多くなり混戦が予想される。それだけに、往路はうまく流れに乗って復路で勝負というのが東海大・両角速監督の狙いと考えられる。区間エントリーを見れば9区の当日変更も十分ありうるが、そこに關か舘澤という学生トップクラスの選手を持っていけば、十分に勝負区間にできる。

 今回の箱根の優勝をにらむ3校は、ともに勝負の場を復路と腹をくくっているようだ。

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