2018.12.29

箱根駅伝で打倒青学大を狙う東洋大。
ポイントは復路の選手起用にあり

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by AJPS/AFLO

 その点では、経験もだいぶ上積みしていて出雲も昨年と同じ5区を走って区間賞を獲得しているし、全日本も14位と悪い位置でもらっても区間4位で順位を8位まで上げる走りもできている。この1年間で、だいぶ頼もしい選手に成長してくれたなと思っています」と評価する。

「青学大はたぶん復路の選手層が一番厚いと予想されるので、そう考えた場合7区と8区で勝負を決めてくるという戦術で来るのではないかと思います。前回は7区を終えた時点で”勝負あり”というような展開になってしまったので、往路を取れても取れなくてもそこまでは接戦で持っていきたい。対青山を考えれば、ほかにも往路だけでも取りたいと狙ってくる大学もあるだろうから、前半は多分混戦になると思います。その混戦から3、4区で抜け出しても5、6区の展開次第で7、8区の走りは全く変わってしまうので、7区と8区でうまく前の方につけられれば面白いかなと思います」

 青学大の原晋監督は、今年5区にも自信を持っていると伝えられている。前回1時間12分49秒で区間5位だった竹石尚人(3年)がさらに力をつけているのだろう。それ以上に3年連続で6区を走っている小野田勇次(4年)は57分台の区間記録を出してもおかしくない状況だ。

 酒井監督はこう話す。

「小野田君に加えて7区に前回区間記録を更新した林奎介(4年)君が来れば、これまでの箱根の歴史の中でも相当レベルの高い6区、7区になってくる。さらに8区にもしっかりした選手を持ってくると思うので、東洋もその区間を区間3番以内で行くか、できれば7区で区間賞を取れるくらいに持っていければと思う」