2018.12.28

東海大の西田が「山の神」襲名に名乗り。
「区間賞を獲りにいきます」

  • 佐藤俊●文・写真 text & photo by Sato Shun

 練習も大学の全体メニューにプラス、ジョグを長めにするなど、練習のボリュームを上げていった。すると、10月の日体大記録会の1万m285874という好タイムを出すことができた。

「お前、ちょっと変わったな」

 両角速(もろずみ・はやし)監督にそう言われたという。

「今年の夏は、勇馬さんから得るものがすごく多かったんです。だから、優勝した福岡国際マラソンを見ていて、めっちゃ興奮しました。自分も将来はマラソンに挑戦したいので、気持ちが高ぶりました」

 箱根5区は、全長20.8キロの山区間。前回の箱根で区間賞を獲ったのは青木涼真(法政大)でタイムは1時間1144秒だった。だが、西田がライバル視するのは青学大の竹石尚人である。前回の5区のタイムは1時間1249秒で、区間5位だった。

 その竹石だが、途中、けいれんで2回止まった分を差し引くと、今回は11分台のタイムてくる可能性は高い。初の5区挑戦となる西田には簡単なタイムではないが、本人は強気だ。

5000mのタイムは竹石さんと5秒しか変わらないし、スピードでいえば1万mは僕の方(285874)が竹石さん(292279)よりも早い。ハーフも34秒勝っているんですよ。タイムでは互角以上だと思うので負けるわけにはいかないし、絶対に負けたくないですね」

 では、5区の勝負どころはどこだと考えているのだろうか。

「もちろん登りも大事ですが、僕は5区のポイントは登り切ったあと、ゴールまでの1.5キロの平地だと思っています。クタクタになってペースダウンする選手がすごく多いので......。でも、僕は登りも下りも得意なので気にならない。区間賞を獲りにいきます」

 青学大と競った時、相手は当然、竹石になる。その相手に勝った時、西田はまたひとつ選手として大きく飛躍できるに違いない。目指すは4代目の称号だ。

「山の神になりたいですねー。もしなれれば注目度も違うし、有名になれる。とにかく、なんとか食い止めたいですね。青学の連覇を......」